Life 99

内省が多い

テクス・メクス料理

2014年の2月、沖縄でのプロ野球春季キャンプ見学滞在で、北谷に数泊滞在した。 宿は北谷公園から南に10分程歩いたハンビータウンと呼ばれているエリアにあった。 ハンビータウンは、北谷の南にあるアラハビーチとその周辺で、元々この付近は米軍の「ハンビー基地」があったことからこのように呼ばれているらしい。

「北谷」でも書いたとおり、北谷周辺では米軍従事者をたくさん見かける。 宿にチェックインを済ませて少し周りを歩いてみると、すぐ近くにメキシコ料理のお店があった。 並びには石垣牛を使ったハンバーガー屋さんがあり、どちらもとてもそそられた。 この沖縄滞在中に意識していたのは、沖縄らしいものを食べよう、ということだった。 これまで、ソーキやゴーヤ、ランチョンミートなどを使った郷土料理に加え、ステーキがよく食べられているのを知っていたが、北谷に来てアメリカ人向けのお店が多いこともわかった。 (北谷に限らず、基地があるエリアには多い)

北谷泊2日目の夜、せっかくなのでそのメキシコ料理のお店へ行ってみた。

テキサスメキシカンレストラン マイクス北谷ハンビー店

お店の看板に「TEX-MEX RESTAURANT MIKE'S」とあったので、TEX-MEXというのはお店の名前的なものかと思っていたのだけど、全く違った。

テクス・メクス料理Wikipedia抜粋) テクス・メクス料理(英語: Tex-Mex cuisine)とは、一般的にはメキシコ風のアメリカ料理を表す際に使われる言葉である。また、メキシコ料理と近縁の、テキサス州独自の料理でもある。 テキサス州は1821年にメキシコが独立するまではスペイン領、1835年にテキサス共和国として独立するまではメキシコ領であった上、テキサス州の独立後もテキサスーメキシコ間の人の移動は絶えなかったため、現在のテクス・メクス料理メキシコ合衆国北部の食文化には必然的に共通点が多い。 テクス・メクス料理の歴史は、1598年4月20日テキサス州エル・パソにフアン・デ・オニャーテが600人の入植者と7000頭の家畜を率いて到着した時に始まる。後にテクス・メクス料理と呼ばれる食文化は、実際にはテキサス州で生まれたテハーノ(テキサス州に生まれて住むヒスパニック系住民)の人々のように、スペイン料理とインディアンの料理が融合して生まれた。 20世紀に入り、アメリカ合衆国の他の地域で生産される食品がテキサス州で安価で容易に手に入るようになってから、テクス・メクス料理に黄色いプロセスチーズのような近代的アングロアメリカの食文化の要素が取り入れられるようになった。 代表的なテクス・メクス料理 レストランでトルティーヤ・チップスとサルサがアペタイザーとして出されるのも、テクス・メクス料理独特の習慣である。 次の料理は、テクス・メクス料理の中でも代表的なものである。

  • タコス
  • チリコンケソ:黄色いチーズにトマトやチリを加えて温めたディップ。トルティーヤ・チップスと共にアペタイザーとして供する。
  • チリコンカーンテキサス州では、豆とトマト抜きで作るのが伝統的。
  • ファヒータ:薄く切った肉(牛肉や鶏肉など)と野菜を鉄板で焼いた料理。
  • エンチラーダ
  • ブリート
  • ナチョス
  • メキシカン・ライス:トマト味のピラフ。スペイン語でアロス・メヒカーナ。

  • とのことであった。 私が普段から「メキシコ料理」として認識していたものは、厳密にはアメリカ(テキサス)生まれの、インディアン料理とメキシコ料理が融合して生まれたメキシコ料理っぽいもの、だったのだ。 これは全く想像すらしていなかったので、ちゃんと調べて「なるほど〜」と思ったものである。

    3年前の夏にロサンゼルスに遊びに行った時のこと。 街には、マクドナルド以上にタコスやホットドッグ、ピザのファストフード店が多かったのがとても印象的だった。(日本食レストランもたくさんあった。) ファストフード店ではないが、夜に立ち寄ったダイナーのメイン料理も、メキシコ料理もといテクス・メクス料理が中心で、「この辺りの人達は本当にメキシコ料理をよく食べるんだなぁ」と思ったものだった。 ロスもアメリカの西海岸の南部にありメキシコに近いことや、ジャンクなバーガーやばかでかいステーキに比べてヘルシーだから人気なのだ、と解釈した。

    実際ヘルシーだから人気なのかはわからないけど、アメリカ南部ではごく普通に食べられているテクス・メクス料理はこの日本でもお馴染みのものばかりだ。 このマイクスというお店のメニューも(メキシコ料理として)お馴染みのメニューが並んでいたが、せっかくなのでちょっと変わったものを頼んでみた。

    パイナップルチキン 1360円

    IMG_5808

    グリルチキンとパイナップルに、ビーンズとメキシカンライス、そしてトルティーヤがついている。 パイナップルは酢豚のように邪魔ではなく、甘酸っぱく美味しかった。 そしてなによりもビーンズ、これがテクス・メクスらしさ! 特別美味しいものではないが、「メキシコ料理(もといテクス・メクス料理)を食べてる〜」と心踊らせながら食べたのだった。

    店内には、ほかにアメリカ人の家族連れが2組ほど、わいわいと賑やかにディナータイムを楽しんでいた。 私達が店を出るまで他に日本人の姿は見られず、また他の日にこのお店の前を何度か通っても一度も日本人のお客さんが訪れているのを見かけなかった。 (宿の人に聞いたところによると、現地の人は外食するなら安くてうまい日本食の居酒屋に行くとのこと、それは日本のどこでも変わらないみたい。)

    北谷に観光で訪れた際は、アメリカっぽい雰囲気の中でテクス・メクス料理が楽しめる「マイクス ハンビー店」に訪れてみてはいかがだろう。 ほかにも、東林間店、さがみ野店、佐世保店、岩国店、三沢店、横須賀店、横田店と基地があるエリアにほど近いところに店舗があるので、興味がある方は足を運んでみては。

    テキサスメキシカンレストラン マイクス北谷ハンビー店