Life 99

内省が多い

書くのが楽しい

小さい頃から、たぶん、書くことは得意だった。国語も現代文も成績よかったし。
けど、うまく書けていなかった、と思う。

例えば「読書感想文」、すごく嫌いだった。
今なら、何でもいいからその本を読んで考えたことを書けばいい、ってわかるけど、子供の頃は、その求められてるコトや意図がわからなかったし、どういう物が正解かもわからなかったから、苦手だった。(理屈っぽいんだ。)

だから、この、うまく書けていなかった、の意味は、あれでいいのかこれでいいのかってさんざん考えあぐねた結果、苦し紛れに出てきた、形だけ取り繕ってる上澄みのようなもので、なんかもどかしい、みたいな感じ。
それは自分の本心じゃないみたいな、納得できる物じゃなかったから、うまく書けていなかった、んだろな。

 

で、ここ数年、コンスタントに小説を書いている。
今のジャンルにハマったのが2019年の6月で、それ以降、3年近くずっと書いている。

始めて1年くらいは、推しCPのエロを書くのが楽しい、だけのものだった。
1年ちょっと続けて、もう十分書いたって思えたタイミングでやめてもよかったのに、書くことがなくても な ん か 書 き た い っていう強い渇望があった。

で、その秋。本来もっと自分が好きなタイプの二次創作を書いてみたら、あまりにも楽しくて、「これだ」ってなった。
ニッチなものだから需要がないとか、そういうのはどうでもよくて、自分が好きなコトを好きなように書くのが気持ちよくて、この時初めて、「これが二次創作の醍醐味か」って感動した。
それから、その翌年(去年)の春、もうちょっとブレイクスルーして、一次創作みたいなものも書くようになったら、これがまたすごく楽しい。
それで書き続けて、今は、二次とか一次にこだわらないで、その時に書きたい/読みたいものを好きなように書いている。

つまり私は、この3年近くをかけて、書く楽しさを知っていった。
なんでこんなに楽しいんだろう?って振り返ると、二次創作や一次的な作文って、正解がない。
あるとすれば、どんなストーリーでも文体でも、自分が書いたものが唯一の正解。商業でなければ、制限を受けることもない、自由しかない。

そんな、誰のためでもない、自分のための自由な創作が、楽しくてたまらない。
もしかしたら、読書感想文も、難しいことを考えないで好き放題書けば正解だったのかもしれないけど。40歳手前にして、3年書き続けてようやく、好きなように書けばいいんだって所に辿り着けたの、かわいらしいじゃんと思う、自分が。

 

これからも、楽しけりゃいいし、楽しめる限り、書いてると思う。
ただ、40年近く生きてれば、いつかはもっと楽しいことを見つけて、一時的でも半永久的にでも書かなくなる時が来ることがわかってるのが、少し寂しい。
だから今は、書けるうちに、書きたいと思う限り、書いてると思う。